2000年12月12日〜25日

1995年1月17日早朝におこった

阪神淡路大震災の犠牲者鎮魂と復興への希望

光の彫刻「ルミナリエ」

今では神戸の冬に欠かせない催し

6回目の今年のテーマは「光の永遠(インフィニティ―)」

23万個の電球が20世紀を締めくくる




私は毎年欠かさずこの光の回廊をくぐる

1995年　第一回目のルミナリエは　周囲もまだ　空き地のまま
震災の傷跡を残した通りに　何万個ものライトがともって
それは　天に召された魂の輝きのようだった
静かに静かに　その光の輪の中を歩きながら
涙がとまらなかった・・
光の　あたたかさ　優しさは　闇があるほど　きわだってくる
失って初めて　気づくもの
大きな犠牲を払って　私たちは何を得るのだろう


12月18日雨の夜



元町大丸を曲がると　会場入り口




雨ににじむライトアップされた南京街東門







いよいよ入り口・・

旧居留地から東遊園地まで270メートル

光の回廊「ガレリア」





イタリアからの職人さんが一ヶ月以上かけて

つくりあげる光の芸術

これはフロントーネ(玄関装飾)

過去最高の高さ23メートル　





両側から荘厳な音楽

天上から降り注ぐ輝き

ゆっくりゆっくり





くぐりぬけて振り返ってみたところ

　

東遊園地には　スッパリエーラ（光の壁掛け）

周囲130メートルの円形で

輝く王冠のよう





ほとんどの人が気づくことなく通り過ぎる

もう一つの光の芸術

「震災のあの夜のあかり」









市役所隣の花時計

デザインは　来年のえと　『己』

新世紀のときを刻む





震災からまもなく6年

やっと建て替えられた

神戸三宮の顔　センタービル





年々華やかに観光色が強くなっているルミナリエ

露店も並び　「ルミナリエってなんなん？」と

たこ焼きを食べながら話し合ってるカップル達

たくさんの人に来て見て光をあびてもらいたい・・

企業献金で成り立っているルミナリエは

いっこうに回復しない景気のために　資金調達に毎年苦労している

今年は約7億円の資金集めに

市民が初めて支援組織をつくって　募金を呼びかけ

公園内の募金箱も去年よりたくさん設置され

募金する人もたくさん見かけた

来年も神戸でこの光に出会うために

企業に頼らない方法を考える時期かもしれない



　露店の近くにはゴミが投げ捨てられている

鎮魂の意味を押し付ける気はないのだけど・・哀しい・・

年々マナーが悪くなるのは本当に残念　観光化していくのは仕方ないのかな・・

2001年　光の願い

三宮から　　北野〜南京町　　高架下　　王子動物園　　有馬　 　春節祭　 六甲山